3月28日

・アニメ平家物語を最終回まで観た。源氏のエピソードはそこそこに、平家に焦点を当てた構成と演出が素晴らしかった。私は平家物語の激しくて苛烈な現実の下に基調低音として悲しみがずっと響いているような世界観が好きで、それはなぜなんだろうと考える。ツンと込み上げてくるものがある。「人の世にある苦しみは、すべて自分のこととして思い知らされました。ひとつとしてわからぬ苦しみはございません」「祈りを。私にもまだ忘れられぬ思いがございます」しかし諸行無常という言葉について、昔ほどもの寂しさを感じなくなった。すべての物事が変化していくことは生きていくうえで当たり前のことだった。始まりがあるものは終わりがある。生を受けたら死が待っている。私は自然を生きているんだなあ、としみじみと思うことがある。それにしてもこのアニメ、すべての回で演出が冴え渡っていたけど、最終回の徳子の髪が編まれることと、五色の糸からの描写は鳥肌ものだった。たんと泣かせていただきました。

 

・今日私は少し意地悪だったかもしれない。それは私に相談すべき内容ではないだろうと思ったからだ。それは大きい視点で不親切で、無責任だったかもしれない。相手が私のことをどう感じようが関係はないけれど、自分自身の感覚や在り方はしっかりと見つめるべきだと思う。

 

・同僚とお昼ご飯を食べた。相手が私に少し緊張しているのがわかる。取り繕って休日は何したか、今週末の予定、仕事のことなど色々話題を振った。私が人と一番話してみたい会話ってなんだろうと思う。深いところで言えば、私はみんながどういう世界観で生きているのかが知りたい。私は起きたことに対してインパクトを感じたとき、自分がその現実に何を投影しているのかを観察することが好き。どういう類の感情が揺れて、それによって何を捉え、どう行動すべきか決める。共感してくれる人いるかな。面倒臭いって思われだろうから誰にも言わない。笑 多分このプロセスは訓練だし、スキルだと思う。軽めなところで言えば、面白いお笑いのネタが知りたい。